前回に引き続き、「ブロック崩し」を作っていきますよ。
前回はブロックを並べるところまで作成しましたが、今回の課題はボールの跳ね返り。
パドルで打ち返したとき、それとブロックに当たった時の動きを作っていきます。
前回同様「YouTube」でも作り方を説明 していますので是非ご確認ください!
スクラッチで作る「ブロック崩し」Vol.02
1,跳ね返りの動き
先に「パドル」への跳ね返りを作成していきしましょう。
下の図を確認してください。
弾がブロックに当たるときの角度を「入射角」といいます。
一方跳ね返るときの角度を「反射角」といいます。
衝突する物体(今回はパドル)がX座標と水平のとき、「入射角」と「反射角」はY軸を挟んで対象になります。
これは物理で学習することですが、今回はここでは詳しく触れないで行きますね?
スクラッチの場合上が「0度」になるので「反射角」を求めるには以下の公式が成り立ちます。
反射角 = 180度 ー 入射角
一方下からブロックに当たった時の「反射角」を確認してみましょう。
下の図からもわかる通り、これもY座標を挟んで「入射角」と「反射角」は対象になります。
ということで以下の式が成り立ちます。
反射角 = 180度 ー 入射角
まずは「Ball」のプログラムを作っていきます。
新しいメッセージ「跳ね返り(上)」を作成、「跳ね返り(上)を受け取ったとき」に続くスクリプトを作成します。
これは、「ボール」が上から「パドル」に当たった時の動きになります。
上で確認した 「(180 – 向き) 度に向ける」のプログラムですね。
ただし、その前に「Y座標を 10 ずつ変える」ブロックを追加します。
ボールが速度を持って「パドル」に当たると、若干「パドル」にめり込んでしまいます。
最初にめり込んだ分を戻す必要があります。
そうしないと、角度が変わった瞬間に、再度パドルに当たってまたまた角度が変わってしまいます。
同じように「跳ね返り(下)を受け取ったとき」にスクリプトに「y座標を -10 ずつ変える」「(180 – 向き) 度に向ける」を追加します。
これでボールの動きはひとまずOKです。続いてパドルにメッセージを送る側のプログラムを追加しましょう。
①すでに作成済みのスクリプトの「ずっと」の中にブロックを追加します。
「もし <( Ball ) に触れた> なら 」という条件を作成し、メッセージ「跳ね返り(上)」を送ります。
続いて、ボールがブロックに当たった時の動きを作成します。
②この動きは本体ではなくブロック1つ1つ、つまり「クローン」の動きになります。
「クローンされたとき」に続くスクリプトに「ずっと」ブロックを追加。
さらにその中に「もし <( Ball ) に触れた> なら 」という条件を追加します。
③ブロックに上から当たったか、下から当たったかを判定するために、それぞれの「y座標」を比較します。
「もし (Ball のy座標)< y座標(ブロッククローンの) なら、でなければ」という条件ブロックを作ります。
④ball のy座標が小さいなら、つまりボールが下にいたら、下から当たったということなので「跳ね返り(下)」を送ります。
⑤そうでなければ上から当たったことになります。ブロックを破壊していくと、上から当たるケースも発生しますので・・・。
この時「跳ね返り(上)」を送ります。
⑥最後は、ボールに当たったブロッククローンを削除します。
「このクローンを削除する」ブロックを追加しておきましょう。
これでボールをあててブロックを破壊することができたと思います。
今回はここまで。
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